病気に対するネガティブな感情を減らす

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摂食障害の治療

病気に対するネガティブな感情を減らす


 過食のたびにマイナス感情を抱くことは、自尊心の低下を招く

過食症の人は特に、自分が自分の意思に反して食べ過ぎてしまうこと、そして自ら嘔吐したり下剤を乱用したりすることについて、非常に自己嫌悪を感じています。
この感情は自然なものです。
誰しも、「こうありたい」という自分の希望や目標に反する行為をしてしまうと、
「できなかったこと」に対して、「どうして私はできないんだ」「自分には無理なんだ」「ダメなんだ」と思ってしまった経験はあると思います。
もちろん、そういった自己嫌悪の強さには、出来事によって、人によってそれぞれ違いはありますが。

過食症の場合、これが非常に顕著です。
人一倍「痩せたい」「そのためには食べてはいけない」もしくは「カロリーの低いものしか食べたくない」と思って生活しているにも関わらず、自分では食行動がコントロールできないのですから。
しかも、その食べ方が通常より激しいために、自分自身を醜いと思う気持ちや、情けないと思う気持ちが非常に強くなります。
こういった感情は、まじめで人一倍自分に厳しい多くの過食症の人にみられることで、周囲の人から見てもある程度理解可能な感情ではないかと思います。

しかし、こういったマイナスの感情を過食をするたびに抱いていたのでは、自尊心が低下してしまいます
もともと摂食障害になる人は自尊心の低い人が非常に多いですが、それがますます低下してしまうことになりかねないのです。

 自尊心って何?

自尊心とは、自分に対する肯定的なイメージのようなものです。
自分は大切な存在であると思えることです。
自尊心が低くなると、「自分は生まれてこなければ良かった」「死んだ方がまし」「生きていても迷惑」という風に、自分で自分の存在を否定してしまいます。
また、「自分は醜い存在だから、人から嫌われて当然」だと思って、周囲の人との関わり方が上手にできなかったり、
自分が大切だと思えないために、自分が傷つけられる経験や、あまり良くない環境に対しても「自分はそう扱われて当然」「自分にはこういう人生しかないから仕方ない」と思ってしまったりします。

 自分で自分を責めることは、自分にマイナスの暗示をかけ続けているのと同じ!

過食をするたびに、自分で自分の行為を責め立てることは、「やっぱり私はダメな人間」ということを、改めて自分にすりこんでいるようなものです。
いうなれば、自分で自分に「ダメな存在である」という暗示をかけ続けているのです。
これを繰り返していると、過食をしない日々が数日続いても「どうせ私は過食をしてしまう」と思いこんでしまい、うまくいっている日々の方がむしろ仮の姿のようにすら思えていってしまいます。
そして、数日後に過食をしてしまうと「ほら、やっぱり。私はだめね。」と過食のサイクルが自分にとって当り前であることを再認識させてしまいます
その結果、自分に対するマイナスのイメージばかりが増幅し、もともと低かった自尊心がますます低くなってしまうのです。

 病気の意味を知る→ポジティブイメージを持つ

この負のサイクルから脱するには、過食に対してポジティブなイメージを少しでもいいから持つことです。
と言っても、これは摂食障害の症状に振り回され、日々を完全に乗っ取られてしまっている状態の人にとっては、あまりにも難しいことであるのは十分承知の上です。
ですが、ここに書いていることは本当なので、心の片隅にでも入れておいてもらえれば…と思います。

よく言われることですが、過食は杖のような役割を持っています。
足をけがしている人は、杖が無いと歩けませんね。それと同じです。
過食は、あなたの心の支えとなっているのです。

いや!私は過食自体に苦しんでいる!過食がストレスの元凶なんだ!
という人も多いと思います。
しかし、もとをたどってみると、実はそうではないのです。
過食衝動や痩せたい気持ちの高まりなどの症状は、あなたの日々の生活(特に対人関係)の中でうまくいかないことや、悩み、苦しみ、不満などのストレス感情が表面化しているにすぎないのです。
ストレスが積み重なり、どうしようもなくなった結果なのです。
症状は、あなたの心が苦しんでいること、ストレスが積み重なっていることを表面化させ、教えてくれているのです。
そして、あなたの心が破たんしてしまわないよう、はけ口となってくれているのです。
ただ、その症状(過食衝動など)の結果、本人は自己嫌悪に陥ってしまいますので、万能な支えとは言えませんよね。
そこが病気の辛いところです。

 ポジティブイメージと症状に対する冷静な姿勢が、治りを早くする!

過食などの症状は病気であり、自分のコントロール外にあるということ、そしてある意味で自分の心を支え、心の状態を教えてくれているということを理解し、少しでも症状に対するマイナスの感情を減らしましょう
そうすることで、過食後に自分を不必要に責め立てることにより自尊心をさらに低下させる…という悪循環を少しでも減らすことができます。

「過食は苦しいけれども、今の自分には必要なことなのかもしれない」
「自分ではコントロールできなかったから、仕方ない」
「私の心が今不安定になっているんだ。何が嫌なんだろう。何に困っているんだろう。」

と、冷静に客観的に見る目を持てれば、しめたものです。
なかなか難しいでしょうけれども、あなたは、あなたを責め立てる必要はないのですよ。
あなたは過食したってダメなんかじゃないし、治らないなんて事もありません。
過食などの症状が、あなたの価値を左右するものではありません。

自分で自分をいじめる言葉ばかりかけず、優しい言葉も時にはかけてあげてくださいね。




摂食障害を治すために役立ちそうなこと
 ファーストステップ
 摂食障害は病気だと認める
 今すぐ治したい、完全に治したい気持ちに折り合いをつける
 病気に対するネガティブな感情を減らす ←今ココ
 症状は無理に無くそうとしなくていい


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