「よくなったね」と言わない

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摂食障害の治療


「よくなったね」と言わない


拒食症の人が少しずつ食べられるようになって、少しずつ体重も回復してきたとします。家族にとっては、とても嬉しいことですよね。
思わず、「すごいね!良くなってるね!!」と言いたいところです。
ですが、「良くなったね」は、完全に治る前(治療段階)の過食症・拒食症の人にとっては禁物なのです。
太ること(一般的な標準体重に近づくこと)を心底恐れる拒食症の人にとっては、「よくなってきたね」は、自分の体重が増えてきたことを改めて認識させてしまうような言葉なので、実はとても残酷なものなのです。

一方、過食症の人にとっての「よくなってきたね」はどんな意味を持つのでしょうか。
私を例に挙げてみます。
私は、母に「よくなってきたね」なんて言われようものなら、その瞬間イライラし、不安になり、大過食に走っていました。
なぜなら、私は、母を安心させることが嫌だったのです。
常に、私は母に、私を心配していてほしかったのです。
ですから、「よくなってきたね」と言われることは、母の心配・関心が私から遠のいていくことを感じさせました。
なので、「よくなってきたね」と言われたらとたんに不安になり、イライラし、その結果結局過食をしたり暴れたりして、母の関心を得ようとしていたのです。
みんなが私のように思っているわけではないとは思いますが、私のように母親からの愛情を求めている人にとって、「よくなってきたね」は、結果的に本人を不安定な状態にしてしまいかねないということです。
(このような心理状態は、過食症の治癒と同時に心理的成長を遂げ、徐々に治っていくものだと思います。)

でも一方では、母親が自分の回復を喜んでくれるということを本人が励みにし、さらに治療に意欲的になる人もいると思いますので、一概に「よくなったね」が禁物とはいえないかもしれません。




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