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摂食障害の治療

友人・恋人へ


ここを読んでいるあなたは、友達(恋人)から自分が摂食障害だと打ち明けられたか、それとも友達(恋人)がもしかしたら摂食障害かもしれない…と思っている方ではないかと思います。そんなあなたに、私の勝手な意見ですが、メッセージです。
私個人の考えですので、あなたの友達(恋人)の想いとは違うかもしれないということをご了承ください。

摂食障害には、どんなイメージがありますか?
「食べ過ぎてしまう」「痩せるために食事を取らずにどんどん痩せてしまう」という感じのイメージを持っていることと思います。
単に食べ過ぎてしまったり、自ら望んで食事を取らずに痩せてしまうのだったら、「大したことではない」「それが病気なの?」と思いますよね。
それに、食べ過ぎるのも食べないのも本人の勝手なのではないかと思うのが普通だと思います。
きっと私も、自分が摂食障害にならなければ、「過食症なんて自分でどうにかしなきゃいけないんじゃないの?」とか、「私も拒食症くらいになって痩せたい」と思っていたかもしれません。
もちろん、摂食障害を治すには本人の努力が必要不可欠なのですが、摂食障害は単なる食べすぎでも、単なるダイエットでも、単純な本人の甘えでもありません。

ここを読んでくださっているあなたには、まず、摂食障害は本人が一番困っている病気だということを分かってほしいなと思います。
そしてもし良かったら、あなたのできる範囲で摂食障害がどんな病気なのかを知ってもらえたら嬉しいです。

大切な人が摂食障害になったら、「私には何ができるかな?」と思いますよね。
「どう接したらいいいのかな」「言ってはいけない言葉があるかな」「食事には誘わないほうが良いのかな」などなど、いろいろ考えると思います。
でも、私があなたの友達(恋人)ならば、ずっとそばにいてくれるだけで十分です。
「摂食障害のあなたでも、太っていても痩せていても、私はずっとあなたの友達だよ」
「私はあなたが大好きだよ」の一言で、私はきっとすごく支えられると思います。
摂食障害になった本人は、すごくさびしくて、孤独で、いろんなことに不安を感じています。
友達(恋人)が自分から離れていくのではないかと思っていたり、太った自分では相手にされないのではないか、自分には価値が無いのではないかと思っている人もいます。
ですから、あなたがその友達(恋人)に「私はあなたが好きだよ」と伝えてあげることだけで、きっと嬉しいと思います。

摂食障害になってしまったあなたの友達(恋人)は、あなたに対して自分の症状等を言うかもしれませんし、まったく言わないかもしれません。
友達(恋人)がもし自分の摂食障害について打ち明け、相談してきたら、ゆっくりと聞いてあげてください。
その人は、あなたに病気のことを言うか言わないか、きっとすごく迷ったでしょうし、言うには勇気が必要だったと思います。
その思いを少しでも受け止めてあげてください。
自分の病気について、友達(恋人)があなたに話してくれるということは、あなたのことをとても信頼し、大事に思っていて、こんな自分でも友達でいてくれる?好きでいてくれる?と訴えかけているのかもしれません。
過食症は特に、とても異常な行為の連続です。
際限なく食べ続けてしまったり、嘔吐や下剤を乱用してしまうなんて恥ずかしいと思っていたり、本人は自分を異常だと自覚しています。
もしかしたら、万引きもしたことがあったり、習慣になってしまっているかもしれません。
それでも、その病気について、ほんの少しでもあなたに打ち明けるのは、ずっと友達(恋人)でいてほしいからです。
摂食障害は、日常生活でも様々な面で不自由な思いをします。
食事や遊びに誘われても、どうしても行けなかったり、精神的に引きこもってしまい、メールや電話が返せないこともあります。
どんどん人付き合いが悪くなっていく友人(恋人)に、あなたはきっと、友達(恋人)が何を考えているのかよく分からなくなってしまうこともあると思います。
でも、当人はあなたが嫌いになったわけではありません。
決して、遊ぶのが面倒だとか、あなたから離れたいからではないと思います。
本人も、きっと罪悪感を感じたり、あなたが自分のもとから離れていってしまう不安を日に日に大きくしていると思います。
自分でも、本当にどうしていいか分からないのです。
ですから、いっそ自分の摂食障害について打ち明けて、少しでも分かってもらいたい、そして私と変わらず友達(恋人)でいてほしい、と思っているのかもしれません。

といっても、あなたの友達(恋人)に摂食障害の疑いがあっても、あなたには何も言ってこない場合は、あなたを信用していないということなのかというと、そうではないと思います。
あなたは、「あの子は摂食障害かもしれないな」と思っていて、それを聞いたほうが良いのか、何かしてあげられるのか、と思っていても、本人が言わなければ、もどかしい思いをするかもしれません。
大切な人が摂食障害かもしれないなと思ったら、あなたから、「何か困っていること無い?」「最近痩せてきた感じがするね。」と、さりげなく聞いてあげることも良いかもしれません。
相手が話しに乗ってきて、話してくれる場合もあるでしょうし、やはり「何でもないよ。大丈夫。」と言うかもしれません。
特に、拒食症の人は自分が拒食症である自覚が無い場合もありますので、そう言うかもしれませんし、痩せてきたことを誇らしく話すかもしれません。
ですが、「痩せすぎだよ!ちゃんと食べなきゃ!何か食べに行こう!」と強引に言うのはあまり良い方法とはいえません。
そっと見守ってあげるしかない時もあると思います。

もし摂食障害であることを打ち明けられても、なんと答えてあげれば良いのか、分からないことも多いと思います。
でも、何かアドバイスをしようとか、何かしてあげようかとか、その友達(恋人)のすべてを分かってあげようなどと、プレッシャーを感じなくて大丈夫です。
何より本人はあなたの負担にはなりたくないと思っているでしょう。

ですから、むしろ、打ち明けられてすぐに友達(恋人)のすべてを分かったと思わず、「私が思う以上に苦しいんでしょうね」という受け止め方のほうがよいと私は思います。
友達(恋人)の話を受け止め、そしてその後も変わりなく仲良く友達(恋人)として接してください。
遊びに誘う際にも何の遠慮も要らないし、特別なことなんて必要ありません。
本人があなたに、「どうしてほしい」ということを言ってくれそうだったら、「何か気をつけてほしいこととかある?」とさらっと聞いてあげるのも良いかもしれません。
そして、それがあなたの負担にならないような、できる範囲のことだったら、手伝ってあげるのも良いと思います。

もし、あなたの友達(恋人)が摂食障害で引きこもってしまったり、付き合いが悪くなったり、メールや電話が返ってこなくても、「私はあなたを待っているよ」「ずっと友達(恋人)だから焦らないで大丈夫だよ」と、伝えてください。
摂食障害になってしまったとしても、そしてそうなってしまった原因が何であったとしても、あなたの大切な人の人格が変わってしまったわけではないのですから。

ただ、本人が、病気の辛さに自分ひとりでは耐え切れず、あなたに様々な面で頼ってくる場合もあると思います。
それが、あなたの負担にならない範囲内だったら良いのですが、もしかしたらあなたができること以上のことで頼ってくるかもしれません。
あなたの時間を過剰に独占しようとしたり、異常なほどの嫉妬心を抱いたり、被害妄想に陥ってしまい、あなたの気持ちを何度も何度も確かめようとしたりするかもしれません。
摂食障害になってしまった人の中には、とてもひとりでは抱えきれない不安や苦しみ、悩みを抱えている人がいて、そんなときに自分を理解し、寄り添ってくれる人がいるということが分かると、そこをよりどころにしてしまい、過剰に依存してしまう場合があるのです。
そんな時、あなたはその人がとても大切な人だとしても、負担になり、苦痛に感じてしまうでしょう。
本人にはまったく悪気は無いとしても、それが続くと、あなたの心がその友達(恋人)から離れていってしまうかもしれません。
それは、本人にとっても、あなた自身にとっても良くないことです。
ですから、もしあなたができること以上のことを要求してきたり、あなたが負担に思うほど依存してきたりする場合には、はっきりとした態度をとることも必要だと思います。
「私はあなたが大切で、大好きな友達(恋人)だけれど、私にできることにも限界がある」ということを伝えてください。
ただ、「私はあなたに〜はしてあげられるよ」ということを伝える際には、「仕方ないから〜してあげる」というような言い方はしないでください。
「私がそうしたいからするんだ」という気持ちを伝えてください。
そして、「〜できない」という言葉以上に、「あなたが大切だ」ということを表現してください。
あなたと当人にとって一番良いスタイルを模索していってください。

摂食障害を治すまでには、本人が多くの壁にぶち当たり、何度も治ることをあきらめようとするかもしれません。
あなたがそばにいてくれることは、何より大きな支えになることと思います。
どうか、本人が自分の力で摂食障害を乗り越えていけるよう、そばにいてあげてください。




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