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09/10/沙紀さん(22歳)/克服体験談


名前 年齢 住所 性別
沙紀さん 22歳 女性
克服までにかかった期間 通院歴 飲んでいたお薬
過去に経験した症状
過食症、拒食症

 経緯

中学2年:摂食障害にかかる(過食症と拒食症)
中学2年の冬:入院
中学3年の春:退院 (目標体重の近くに到達したため)
中学3年の夏まで:通院
中学3年の冬:再度入院、病院脱走、その後通院
高校1年:時々過食が起こったが、拒食症はほぼよくなった。
 どんどん過食の回数も減っていき、体重も標準よりちょっと重めの健康体に。

現在  
大学3年生(二年次終了時に一年休学) 摂食障害の病状は無し。

 摂食障害になったきっかけと、詳しい経緯

何度振り返ってもなにがきっかけだったのかは、はっきりとは分かりません。
いろんなことが重なった結果であると思います。
ですが、なかでも大きく影響してそうなことは以下のことです。

中学二年生のときのことです。
・小学3年からの親友とけんかして口を聞かなくなった
・成長期もあり、体重がどんどん増えている時期に、保健の先生の「増えすぎじゃない?大丈夫?」という言葉で減量を本格的に意識するようになった。
・部活に夢中になっていたため、自主練習量が多かった。自己管理意欲も強くなった。
・母と喧嘩をよくするようになった
・体調不良の連続

詳しく書いていきます。

極度の体重減少につながった直接の原因は、太り気味だったので、ただ単に体重が減るのがうれしかったからです。

体重管理=自分を管理できている、努力している という感覚になっていました。

中学生という成長盛りで、体重も増え、友達との会話でもダイエットの話題が多くなります。
中2までは、やせたい意識はありながらも、行動はしてませんでした。
しかし、中2の始めのころの体重測定で、保健の先生に体重の増加値を驚かれ、より体重減量を意識し始めました。

2年の夏ごろ、
親友と大喧嘩をし、口をきかなくなってしまいました。
今まで、なんでも話していた子がいなくなり、その分、部活に自分を向けるようになり、自主練習をがんばるとともに自己管理欲も増えました。

ダイエットを意識してるなか、母との喧嘩がよくありました。
母は、ストレス解消法として、和洋菓子を家族があまり食べないにもかかわらず、頻繁に買ってきていました。
私が我慢していても、ずっと冷蔵庫に残っているので結局私が食べてしまったり、食べたいのに我慢するという行動により発生するイライラが母にむかい、何で食べないのに買ってくるの とよく喧嘩してました。

それだけでなく、母は時間にルーズなタイプで、私が週3ほど塾があったころも、家をでなきゃいけない時間直前にできあいのお惣菜を買って帰ってくる、もしくは晩御飯が間に合わないことが多々ありました。
思春期という時期、そして親友ともうまくいってなかったせいか、もともとウマがあわない母と喧嘩することが多くなりました。
そして、母と喧嘩すると晩御飯を抜きにするようになっていました。

栄養バランスが崩れていたせいか、時々、一度に大量の量を食べてしまうことが増えました。

その頃は、なにより過食の衝動がいつ来るのか、恐れていました。
やめたいのにやめられない悲しさ、一人でお菓子を食べ続けている虚しさ、後悔。
なにより、つらいのに母は、まだ食べてるの?と呆れ顔でみるほどで、理解はできなかったそうで、私をまるで変人のように見ていました。

部活もやっていましたし、過食の次の日は、できるだけヘルシーなものを食べてたりしてたし、喧嘩後は食べたくなかったし、なによりそのころよく風邪をひくようになっていたせいか、過食をしながらも体重はどんどん減少しました。
(過食の際、吐いたりはしていませんでした)

中2の秋あたりに、私の体重減少を心配し始めた保健の先生に病院にいくことを勧められ通院し始めました。
しかし、体重は減る一方で、12月あたりに入院しました。
春に、目標体重の38kgに近づいたことと、入院期間が長かったこともあり一度退院しました。

その後は、完全に母との関係がうまくいかず、病気が悪化していきました。

入院をきっかけに、母に申し訳ないという気持ちが強まり、お願いごと、反抗、甘えることを控えていました。
でも、そんな我慢はすべて、変なところで出てきてしまい喧嘩に。
病気が悪化していくと同時に、「どうせお母さんが悪いんでしょ」と母もヒステリックを起こすことが増えてしまい、まともに楽しい会話を交わすことができなくなりました。

母のことが大好きなのに、自分が母を苦しめてしまっている。
だけど病気は治らない。
精神的にも不安定になっていました。

中3の冬、体重はいつの間にか、以前入院していたときより減っていて再度別の病院に入院することになりました。
その病院は、精神病棟で、いろいろ制限が厳しく、家族との面会も週に一回でした。
そこで入院中、体重はぜんぜんよくならなかったものの、あるときふと、もう大丈夫だ!と思えたのです。
体重は目標にはほど遠いので、もちろん退院はまだできませんでした。
そこで、私は点滴をはずして病室を脱走してしまいました。

結局、当たり前ですが、病院側も、再度入院をひきうけることはできないため、自宅治療として様子をみることになりましたが、食べる量が増えたわけでもないのに私の体重はどんどん増えていきました。
入院中にあの食事量をたべても増加しなかったのに不思議でした。

食事量ではなく、気持ちが変わったら治っていったのです。

 気持ちの面がどう変わったのか。治る上で大切だと思うこと。

母に自分を理解してもらわなくてもいい、
別に、仲良くなくもいいや。
と思えたことです。

そして、なにより自分が自分の同伴者、理解者になったことですね。

私は、摂食障害を克服する上で一番大事なのはこれだと思います。
自分が一番の自分の友達になるのです。

それから、母に対しての心の距離は一気に広がり、壁をつくってしまいましたが、表面上のコミュニケーションは良好になりました。

やっと最近になり、その壁自体もなくなってきました。

 摂食障害が治ってみて気付いたこと

● 拒食症のかた
体重増加は、摂取カロリーを増やすだけでなく、精神状態がリラックス、安定していることにより増加してきます。
だから、病院では、とにかく量を食べることばかり注目されがちですが、精神状態をよくするということも重要です。
食べれないからといって、悩んでしまうより、あまり深く気にしないほうがよいです。

● 母親も、完璧な人間ではないということ。
病気だったことは、とにかく母に自分を理解してもらいたかった。
なぜ分かってくれないの?なぜそんな目でみるの?
そう思ってつらかたった。
でも、いくら母親であろうが、他人のことなど完全に理解できるはずないってこと。
全部わかってほしい、それはただの甘えでした。
親も、子供が病気になってどんどん悪化していくのにどうすることもできない状況で、精神的につらい思いをさせてしまいました。
相当の心配、迷惑、面倒をかけてしまいました。

 摂食障害になってわかったこと

私が通院していたとき、医者にもなかなか理解してもらえないことがありました。
彼らは、一般的な摂食障害の病状しか知らないのかもしれませんが、人それぞれ違います。

よく言われること
例えば、

● 拒食症の人は、自分がいくらやせても、まだ太い、まだ痩せたいと思っている

私の場合は、これは違いました。
ある程度の体重になったら痩せすぎだなと気づいていました。
細すぎる腕や脚もできれば、見せたくありませんでした。気持ちわるいと思われるのが嫌でしたので。
でも、そうわかってはいながらも、体重が増やせないんですよ。

● 拒食症でガリガリの人でも、まったく食べてないわけではないし、過食後吐いているわけでもない人もいる

過食の次の日は野菜中心に食べて今したが、それでも結構な量でした。
摂食障害中、回転寿司にいったときなど25皿ぐらいたべていました。
さっきも書いたように、食事量だけでなく、精神状態、交感神経などの関係、また肝機能の問題もあります。

● 食べなきゃいけないというのは分かっている。

ご存知の人も多いかも知れませんが、摂食障害になると、まるで自分が二重人格のようになります。
食べなきゃいけないって分かっている、でもいざそのときになると拒否反応が起こる。
食べたあとは、罪悪感がおきたり、落ち着かなくなってきたりする。

なので、なんで食べれないの?なんで食べようとしないの?治したくないんでしょ?客観的には、このように思えてしまうのも分かりますが、本人もどうにか治したいんです。
でも、この病気になると、変化ってものがとてつもなく怖く感じるんです。

● 拒食症は、赤ん坊に戻ったような性格になる

これは、医学的にすでに言われているかはわかりませんが、このようなパターンがあるのは確かだと思います。
拒食症になると、母親に対しての甘えがひどくなります。
私も、ふだん甘えない分、食事管理をしてもらうという面で、とてもわがままをいって甘えていました。
拒食症になったほかの方は、おしゃぶりや哺乳瓶を求めました。
よく、幼児期に十分に甘えられずに育った子が、大きくなってこのような形で出てくるんじゃないかといわれています。

 これからの目標や、今頑張っていること、楽しいと感じること

摂食障害を克服してから、楽しく充実した毎日を送っています。

2度目の入院の時、制限が厳しく、お風呂も週2回のみ、トイレも部屋でのおまる、読書の時間も限られていたため、目覚めても、自分が生きている実感がないほど、むしろ目覚めることなんてなければいいのにと思えるほどつらい環境でした。

その分、当たり前だった環境がとてもすばらしいものに思えるようになりました。自分次第でなんでもできるっていう自由の中にいたんだということも気づくことができました。

去年は、一年休学して、いろんな国のワークキャンプに参加していました。
現在は、大学卒業後、もう一年学校に通い、園芸療法士の資格を取りたいと考えています。

 2012年以外の投稿はこちら

2012年

 11/28/暁さん(13歳)
 11/24/なっちさん(25歳)
 11/24/ゆきぽん?さん(15歳)
 11/23/ジェイドさん(16歳)
 11/22/ももさん(31歳)
 11/17/ふうちゃんさん(40歳)
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 11/02/まりえさん(56歳)
 10/31/ちひろさん(29歳)
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 10/17/まいまいさん(15歳) 
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 10/11/沙明菜さん(26歳)
 10/08/やすしさん(39歳)
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