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07/21/かえるさん(29歳)/過食・拒食症

名前 年齢 摂食障害歴 性別
かえるさん 29歳 10年以上 女性
職業 暮らし方 通院(服薬)
無職 家族と 通院中(睡眠導入剤)
今の状態
拒食、過食嘔吐

 家族との関係や、家族への想いを教えてください

父母、妹を含め、表面的には仲良しの家族です。
その事に関して、父も母も疑問を持っていません。

ただ私と妹はあまりそうではなく、特に私は家族との距離感のようなものを感じていました。
しかしそれが「普通なんだ」と思っていたので、違和感があってもそれに対して何かアクションを起こすような事は殆どなかったか、あっても母親に突っぱねられてしまうので、解決はありませんでした。

姉妹共に十年以上の摂食障害持ち(拒食症・過食嘔吐)なので、両親(特に母親)には親の会や講演会、本などでも摂食障害についての理解を求め、快く協力してもらっていました。
それでも私達の症状が緩和することはありませんでした。

姉妹で同病に罹っていると、互いの症状に引っ張られてしまう事もあるので、特に最近、私の方は、妹と意識的に心理的距離を置くようにしています。

 摂食障害になったきっかけや、これまでの経緯を教えてください

中学一年生の頃のダイエットがきっかけで罹患しました。
過食嘔吐と拒食、一時はチューイング症状もありました。
体重がダイエット前の半分になり、その後反動の過食でまた太り、環境の変化で起きたストレスがきっかけで過食嘔吐が日常化し、以後十年以上過食嘔吐が続いています。

去年とても久し振りに拒食症状が悪化し、十三年ぶりに生死の境を彷徨いました。
今は身体の方は復活しましたが、また元の過食嘔吐です。

年齢を重ねる毎に過食嘔吐だけでなく、鬱や不安性障害、対人緊張や離人性障害、睡眠障害、幻聴などその他の精神症状を併発するようにもなり、ますます治療が難しくなっていきました。

 学校や職場での悩み、人間関係での悩みを教えてください

適応能力は高い方で、勉学は好きでした。
成績も優秀で、周囲からは期待されていましたが、自分自身はどんなに他人から評価されても、満足や安心を得ることはなく、不安と恐怖に怯え、焦燥感を感じていたように思います。

対人関係についても表面的に見える大きな問題は数回あったのみでしたが、今思い返すとやはり自分に自信がなく、常に気を張って付き合っていたのかもしれません。

常に「ひとり」になっても平気なように、人や社会との距離を一定に保ちながら生活していたのだろうと思います。

孤独を「辛い」と思ったことはあまりなく、それが「普通なんだ」と思っていましたし、人とベタベタするのが苦手で、少し寂しいくらいの方が安心していました。

逆に、人から好意的に見られることには、多少の恐怖心を感じていました。

 自分はどんな性格だと思いますか?

真面目で、責任感が強く、我慢強く、人に期待しない性格です。
愛情深い反面、とても冷たい目線で人を評価してしまう癖もありましたが、それを他人に見せることはありませんでした。

小さい頃から「自分なんか消えてなくなればいい」と感じて生きてきたので、何かあれば先ずは「自分が悪かった」「期待した自分が馬鹿だった」と考えることで、人との繋がりを維持しようとしていたと思います。

あまり人に頼れない性格でもありました。

 安らぎや喜びを感じるとき、自分らしくいられるのは、どんなとき?

遠くから人々の生活を見守っていることが私の一番の安らぎでした。
自分はその輪の中に入ることはないけれど、皆の温かさを遠目に見つめている程度の距離感と仄暗さがあった方が、何故か私は安心していました。(「自分は居てはいけない」という恐怖と関連しているのだと思います。)

今は、一人で色々な感情を感じる機会が増え、そんな自分に制限を設けていない時に、ふと幸せや安らぎを感じている自分を見つけることがあります。

 症状克服のために、何かしていることや心がけていることはありますか?

「自分に合った適切な治療を受けること」が私には大前提でした。

現在の主治医から助言されていることは、以下の通りです。
・自分を責めないこと
・心の整理をしていくこと(我慢したこと、責めたこと、頑張ったことを知ること)
・感情を自由に感じること

昔から心掛けていたことは、とにかく「自分が信頼出来る援助者・専門家を探す」ことでした。

自分を責めることが多い性格でしたので、治療者や治療法と合わないと、「自分が病気に甘えているからだ」と落ち込むことばかりでしたが、それでも「でもここで治療していても私は治らないと思う」という自分の中の小さな声を信じ、治療法や回復法をその都度変えていきました。

今の治療法がどう私の摂食障害に影響するかはまだ分かりませんが、「この医者には『矛盾』というものを感じない」と考えているので、とりあえず文句を言いながらでも付き合っていける関係が出来上がりつつあります。

 今までの辛かったこと、今困っていること等、あなたの想いや体験談を書いてください。

今思い返していてとても不思議なことですが、私は母親に「よく頑張ったね」と言われた記憶がありません。

「凄いわねー」「頭いいわねー」「よく出来るわねー」とは何度となく言われましたが、改めて「あなたはよく頑張りましたね」と褒めてもらえた経験がなかったように思います。

同じ様に、母とは「心で繋がった」という経験がとても浅く、人間的な繋がりを感じる機会の薄い人であったように思います。


母親に対してそういう思いを抱いてしまう自分、母親の好意的な反応を期待してしまう自分を「馬鹿だ」と責めてしまうのが無意識の内に当たり前になっていて、それ以外の私というものを生きた経験がありませんでした。

「新しい自分を作るには、古い自分を一度破壊する必要がある」とはよく言いますが、例えそれが「自分を責め、罵り、一方的に罰を与え続ける自分」であったとしても、三十年間慣れ親しんだ自分を手放すというのは、どこかそういう自分を殺してしまうような恐怖心もあり、またとても複雑な悲しみがあります。

それでもこれまで作り上げてきた自分や人生が「思い込み」や「虚構」のようなものなのであれば、幻想を信じ続けるよりは苦痛も少なくなるでしょうか…?

相変わらず毎日の過食嘔吐や自責感、大きな葛藤は変わりありませんが、少しずつ三十年間抱えてきた恐怖や不安を感じ、そんな自分と向き合う生活をしています。

克服段階へ入ることがあれば、またここに投稿してみたいとも思います。

一人ひとりに医療や心理的援助の恩恵が行き渡る未来が来ることを、願ってやみません。


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