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10/26/2本の歯ブラシさん(38歳)/克服体験談

名前 年齢 性別
2本の歯ブラシさん 38歳 女性
克服までにかかった期間 住所 通院歴
9年 関東
飲んでいたお薬
パキシル、メイラックス、トレドミン、眠剤を時期ごとに
過去に経験した症状
過食嘔吐、下剤乱用、過度の運動、うつ状態

 摂食障害になったきっかけや、治るまでの経緯を教えてください。

「やせ」への意識が強まったのは、高校時代からと思い起こします。
実母が重い躁鬱病で、更年期障害も相まって家の中は荒れきっていました。
内向的な性格で、母親への依存が強かった私は、荒廃する母親を見て激しく傷ついていたのでしょうね。
母の怒りの矛先は、私、父と決まっていました(兄にはなかった)。

高校の頃自作の弁当は、幼稚園児でも満腹にならないだろうという量でしたね。
でも高校までは、摂食障害という病気も、認識もありませんでした。

短大生になり、周りの“幸せそうで悩みのなさそうな”友人と自分を比べて落ち込むことが増え、いつしか食べて吐くという習慣がつきました。
偶然、テレビの特集で観てそれが“過食嘔吐”という病気なのだと知りました。
母は当時、精神病院に入院中。
父に“摂食障害”になってしまったようだ、助けてほしい、とSOSの手紙を書きましたが、“我慢しなさい”という内容の返事が返ってきました。

20歳で社会人になりましたが、同期との不和や慣れない仕事のストレス等で、症状が激しくなり、23歳で初めて精神科にかかりました(母の主治医)。
そのつてで、その後完治まで関わっていただいた主治医に出会いました。
私の場合は、精神病の母親に強い嫌悪感があったため、“早く治って普通の人になりたい”という意識が強かったです。
また実家からの自立を目指し、会社を辞めて資格を取るための学校に通いだし、明確な人生の目標を持てたことが大きかったです。

26歳くらいで殆ど症状改善しましたが、長年下剤乱用したため、腸閉そくも患い、いまに至るまで便秘は治らずです。
いわゆる“吐きだこ”がつかないよう、私は古い使いきった柔らかい歯ブラシを使って吐いていました。
それと、普通の歯磨き用歯ブラシがいつも並んでいて。ハンドルネームの由縁です。


  辛い時に支えになってくれた人や、支えになった本、言葉などはありますか?

主治医もですが、私の場合、会社員だった20〜25歳が一番症状重く、力になってくれたのは会社の上司達でした。
社長、次長、部長から、本当に手を差し伸べてくれました。
私の生い立ちや家庭環境を知った上で、父宛に手紙を書いてくださった上司もいました。
友達も、仲のいい子は普通どおりに接してくれました。

 ご家族との関係はどうでしたか?悩みなどはありましたか?

家族は、まず母が重い精神病で、私の病気を理解するのは無理でした。
父は、私の主治医に呼ばれて、病気の説明など受けていましたが、それでも理解して力になってくれたわけではなかったです。
兄は、観てみぬふりでした。
母からも、私からも逃避していましたね。
逆に“家族に頼らなくても、自分で治す”という意識が強まりました。

 克服するために取組んだこと、心がけたこと、頑張ったこと

治りたい、と自分で思う事です。
たぶんそれが無いと、原動力にならないと思います。
周りがどんなに協力して、理解してくれても。

あと、通院は真面目にしていました。2週に一度でしたが、必ず診察時に自分の状態と、言いたいことを簡潔にまとめて、医師に伝わりやすくしようと努力しましたね。

 摂食障害を克服するために大切なことって、何だと思いますか?

摂食障害は、“満たされない心を満たそうとする反動”から来る病気です。
食べ物で満たすというのは、一番手頃で誰でもできることから、特に女性に多いとされています。
もしあなたが、お母さんの愛情に満たされていないと思うなら、それを満たしてもらうのも大切でしょう。
ただ、そこに執着しすぎると逆効果にあることもあります。
まず、誰に、ではなく自分で自分を認めてあげられるようになること。
楽しめる、夢中になれる何かを持つこと。
人の役に立つこと。
食べ物ではない何かで、心の隙間を埋めることが大事なのです。

 苦しんでいたころの自分に、今メッセージが届けられるとしたら、何と伝えたいですか?

自分の体を大事に。ゆっくり、自分のために生きて。ってことですね。

 これからの目標や、今頑張っていること、楽しいと感じることを教えてください。

色々苦しい経験を経て、今看護師をしています。
母は、病気がもとで他界しました。
自分が患った経験、母親の経験など、無駄にしないように仕事にまい進したいです。

 摂食障害が治ってみて気付いたことって、何かありますか?

食べることは、生きること。
食べ物ってありがたいなあ、というごく単純な実感です。
それを多量に食べて、吐くという行為は何とも切ない、哀しい行為です。
摂食障害に陥る人は、精神的に孤独な人が多いです。
どんな形でもいいから、人のぬくもりに触れてほしい。
人とつながるって、大切ですよ。


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