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05/07/ひだまりこねこさん(34歳)/克服体験談

名前 年齢 性別
ひだまりこねこさん 34 歳 女性
克服までにかかった期間 住所 通院歴
15年以上 関東
飲んでいたお薬
ワイパックス、デパケン、リーマス、ラミクタール、
ロナセン、コンスタン、デジレル等
過去に経験した症状
拒食症、過度の運動、絶食、うつ状態、自傷行為

 摂食障害になったきっかけや、治るまでの経緯を教えてください。

はじまりは、中学生の頃だったように思います。
家庭が穏やかでなかったため、幼少期から自己肯定がうまくできず、中学生くらいからはじまったいじめの影響もあり、食に抵抗(というか生きることに抵抗)があって、食べ物を極少量しか摂取していませんでした。

あと、バレエをかなり熱心にやっていたため、極度に痩せていても、評価はされど誰にも注意や心配はされなかった環境もありました。

高校生になると友人はできましたが、家庭環境から希死念慮が更に強くなり、拒食に加えて嘔吐をするようになり、学校のお昼は友達の前ではお弁当を食べましたが、半分食べてはトイレに行って吐き、戻ってもう半分食べてはまたトイレで吐いていました。
自宅ではほとんど食事はとりませんでした。

大学生のころは、1日2回ほど低カロリーの食べ物を口にして、嘔吐は1日5回以上していました。
大学一年の頃に一人暮らしをはじめましたが、もともと自宅ではほとんど食事をしていなかったので特に変わりませんでした。

ファッション系の学校に通っていたので、ここでも痩せていることがとても良い評価をされる環境でした。
このころ一時的に、砂糖をそのまま飲むようになり、1日大さじ20くらい飲むような日が半年ほど続きました。(今思うと極限にカロリーが足りていなかったので体が欲していたのかもしれません)

食べ吐きはこの頃からとても酷くなり、食べる前から吐くことを考え、吐くイメージが強くて食べられなくなったり、人が食べているのを見るだけで気持ち悪くなって吐いてしまうこともありました。

そのような状態のまま社会人になり、変わらず食べ吐きをしながら会社勤めをしていました。

その後、体調不和から20代前半で初めて入院(年齢は上でしたが症状から思春期病棟でした)しました。
このとき初めて拒食症を知り(私が中学生の頃などは今ほどメジャーな病気でなかったように思います)、自分の食事が中学生くらいから普通とは違ったことに気づきました。

それから5年ほど入退院を繰り返し、食事療法やカウンセリングを経て、この3年ほどは落ち着いています。

正しい食事の形(献立や量など)は病院で学び、今でもうまく食事がとれないときは液体の経口栄養剤を使っていますが、拒食や嘔吐はなくなりました。←いまここ(*^^*)


  辛い時に支えになってくれた人や、支えになった本、言葉などはありますか?

【人】
一番支えてくれたのは病院の先生と看護師さんだったと思います。
友人も、数はとても少ないですが、とても親身になってくれて、本当に助けられました。
今でも助けられています。
でもこの歳になって思うのは、やはり母の存在が大きかったように思います。(心配して待っている人がいるということ、あとやはり金銭面もです)
※ちなみに父は私が大学生のころに離婚して離れています。

【本】
すずきともこ著『あした元気になあれ』
可愛い絵本のような、自己啓発というよりは弱った心を応援してくれるような本で、元気をもらいました。
他には、回復期には、私ダイエットに失敗しまくってます!みたいなコミックエッセイなどを読んで、『食事で悩んでるの私だけじゃないんだ!(笑)』みたいに思ってました。

【言葉】
病院の先生に
『自傷や拒食も、それが生きるためにどうしてもしなくちゃ自分がダメになる、それをすると楽になるなら、ありなのかもしれないねぇ、、』
と、ポソッと言われたことです。
死ぬようなのはダメだけど、生きるためにそれが必要なこともあるなら仕方ないかもね、みたいなことを言われました。
拒食や自傷をする自分を責めて責めて仕方なかったので、その言葉で気持ちが楽になりました。


 ご家族との関係はどうでしたか?悩みなどはありましたか?

私が一歳くらいの時から両親の仲は悪く、大声や喧嘩が絶えず安心できる家庭ではありませんでした。
父は感情的な人で怒りだすと激昂しました。
母からは、あなたがいるから離婚しないのよ、あなたの将来のために、両親が揃っていた方がいいから離婚しないのよ。
と、言い聞かせられていたため、自分がいなければ両親は離婚できて幸せになれるのに、、という罪悪感がずっとありました。
そのため、物心ついたころには、死にたいというより、消えてしまいたいと思うようになりました。


 克服するために取組んだこと、心がけたこと、頑張ったこと

【取り組んだこと】
1、具体的な摂食の治療
病院に入院して半強制的に栄養を体に入れました。
流動食や、経管(鼻チューブ)での栄養剤注入、点滴での水分補給などです。
栄養がある程度体に入ると、思考が安定したり、本を読めるようになったり(座って本を読む体力もありませんでした)、体が変わっていくのがわかりました。
病院では移動も制限され、廊下を歩くのもカロリーを使ってしまうから距離を制限されました。

2、イメージトレーニング
口から入った食べ物が、喉を通り、胃のなかで消化され、腸で吸収され、体のエネルギーになる、、というイメージを持ちながらゆっくり食物を体に入れて、なるべく吐かないようにしました。

3、カウンセリング
主に、拒食をしてしまう心理的な原因やストレスを、話しながら自分のなかで整理していきました。

【心がけたこと】
自分は生きていていいんだと思うようにすること。

【頑張ったこと】
生きることの全て。(笑)
生きようと思うことを頑張りました。


 摂食障害を克服するために大切なことって、何だと思いますか?

自分を肯定できるようになること。
自分は生きていていいんだと思うこと。
生きているだけで、それだけで、充分価値があるんだということに気付き、それを受け入れること。

周りの方のサポートはもちろん必要だし有難いですが、自分を、痩せていることにとらわれないで、自分を認めてあげることができるようにならないと、繰り返してしまうものだと思います。

あと、年齢を重ねること、時間の流れはとても重要だと思います。
いつ治るかはわからないけど、生きていればいつかは治る病気のように私は思います。


 苦しんでいたころの自分に、今メッセージが届けられるとしたら、何と伝えたいですか?

なにも伝えたくないです。
苦しんでいるときは、苦しんで、そこから自分で道を見つけてほしいからです。
それで今の私があって、いま幸せだからです。
自分の力で乗り越えてほしいので、なにも言わず、心のなかで『がんばってくれてありがとう』と思っていると思います。

逆に、今現在摂食障害で悩んでいる人がいたら、
『食べ吐きを繰り返してると将来肌がボロボロになるよ』
と伝えたいです。
実際そんなにボロボロにはなりませんでしたが、入院中看護師さんにそう言われて印象的で、それで吐くのを躊躇したことがあるからです。
けっこうグサッときました。


 これからの目標や、今頑張っていること、楽しいと感じることを教えてください。

毎日、笑顔で過ごしたいです。
特別なことはなにもなくても、普通が一番幸せで、毎日起きて歩いて生活して、笑っていられることが楽しいです。

いま頑張っているのは、頑張りすぎないこと。(笑)
いい子でいようとしすぎないことかな。

目標は、もう少し健康になって、子供を産んで、明るくて笑顔のあふれる家庭を持ちたいです。


 摂食障害が治ってみて気付いたことって、何かありますか?

摂食障害に一番必要なのは、自分は存在しているだけで愛される人間なんだと気付いてそれを受け入れることなのかなーって思います。

入院すれば栄養の注入をして生命維持はできるけど、一番大事なのは、そのままの自分を、自分が認めてあげることなんじゃないかと思います

2016年

 08/19/ゆりさん
 08/11/なこさん
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 06/07/ririkaさん
 05/07/ひだまりこねこさん
 04/10/だくりんこさん
 03/24/こっこさん
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