ひどい過食と下剤乱用A

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ひどい過食と下剤乱用A




スーパーで大きい袋に2袋分くらい買い込みます。
ほとんどが大量の菓子パンやファミリーパックのアイス、お菓子、お弁当などです。
何かに追い立てられるように、焦って支払いを済ませます。

すぐ近くの家に帰り着く間も、もう食べるのを我慢できません。
店を出たとたんに大きい袋を抱えながら、菓子パンの袋を開けます。
道行く人の人目を気にする余裕も無く、せかせかと何かにおわれるように歩きながら、菓子パンにかぶりつきます。

家に着くと、焦った気持ちを抑えながらスーパーの袋から買ったものすべてを床にばら撒き、ひとつずつ、もうひたすら獣のように胃に詰め込んでいきます。
まさに一心不乱に食べます。
昼間でもカーテンは閉められていて、室内は荒れ放題。
いたるところに食べ物のカスや破り捨てられたパッケージが散乱しています。
そんななか、ものすごい顔をして、一人黙々と食べまくります。
髪の毛はぼさぼさで、手も、口元も、食べ物で汚れていきます。
自分が今、どんな顔をしていて、どんな状況で、どれだけ食べているのかなんて、頭に浮かびません。
ひたすら食べて、食べて、食べまくります。
おいしいとか、あぁ幸せだな…なんて、そんなことは感じません。
頭の中はまっしろ。

すべて食べ終わってもまだ足りなければ、すぐさま再び買いに行きます。

食べ進めていくうちに、途中から苦しくなっていっていることに気づきます。
でも、自分が買ったものは絶対にすべて食べなくてはいけません。
それはもう、義務のようにすら感じます。
苦しくて苦しくてたまらなくなってきても食べてしまいます。
なぜか手が小刻みに震えます。
気が付くと汗をかいています。
涙を流しながら食べていることもあります。
苦しさと共に、正気が戻ってきました。
「あ。またやってしまった…。」
目の前に広がる食べかす。
何をどれだけ食べたのか、正確にはわからないけれど、自分が食べた量がどれだけ多いかは分かります。

「まただ!また食べてしまったんだ!」
「太る…!こんなに食べてしまった、また太ってしまう!!!」

過食をした後のむなしさと惨めさ、情けなさはもう言葉にできません。
自分の行為に自己嫌悪し、胸は張り裂けそうに苦しくなります。

「このままじゃ太ってしまう!どうにかしなきゃ!」
すごくすごく焦ります。
「下剤!下剤を飲まなきゃ!」
下剤を何錠なのか数える余裕も無く床に取り出して、もうこれ以上入らないと思ったお腹に水で流し込みます。

下剤を飲んだところで、それはほんのささいな気休めにしかなりません。

狭く暗い部屋で一人ぼっちの自分。
目の前に広がる食べかすとゴミ。
汚れた手。
張り裂けそうに苦しいお腹。
カーテンの隙間からはわずかに外の光が入り込んできています。
窓の外からは車の音、通りを歩く人の笑い声、様々な音が聞こえてきます。

あまりにお腹が苦しくて、座っていられません。
ベッドに横になり、その苦しさにひたすら耐えます。

底知れぬ孤独感に襲われ、鳥肌が立ちます。
涙が出てきます。
静かに、でも確かに、とめどなく涙が流れます。
死にたい。もう死んでしまいたい。

頭は朦朧とし、底なし沼に落ちていくような感覚。

お腹の苦しさにもだえながら、いつの間にか眠りにつきます。

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