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摂食障害(過食症・拒食症)を生きて
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友達なんて




私は、摂食障害になる前までは、バスケ部に所属して友達も多くて暇さえあれば友達と遊びまわっていたし、友達とくだらないことでおなかを抱えて笑い合うこともありました。
 
ですが、過食症になってからというもの、私は友達と一人、また一人となくしていってしまいました。
家から出なくなり、携帯電話を扱うことも減りました。
すべてがおっくうになって、人と関わる余裕すらなくして、気持ち的にも内に内に引きこもってしまったのです。
 
友達から携帯電話に連絡が来ても、電話で話すのもいやだったり、メールを読んでも返信するのがとてもおっくうに思えて、そのまま放置してしまったりしました。
メールを開くことさえしないことも多々ありました。
いざ友達と会ったりしようとすると、
「私なんて相手にしてもらえない…」
「見下される…」
「私と自分から話そうと思う人なんていない…」
「こんな太った姿見せられない…」
そんなことばかりが頭に浮かんで、約束の日が近づくと不安で不安で、イライラして過食してしまい、結局約束はドタキャンしてしまうことがしょっちゅうありました。
 
当然、友達は減っていくと思います。
仕方ないと思います。
私自身が友達とのつながりを切っていってしまったのです。
特に、私が元気だったとき、痩せていたとき、自分にある程度の自信があったときの私を知っている友達、つまり摂食障害になる前に知り合っていた友達とは、ほぼ全員疎遠になりました。
過食症になってからの自分を見せるのが怖くてたまらなかったのです。
元気だった頃と、摂食障害になってからの私は、本当に別人になってしまったかのようだったのです。
過食症になる前は、「この友達とは絶対に大人になっても、お互いが結婚しても、おばあちゃんになってもずっとずっと友達でいるんだ!」と思っていた友人でさえ、もう友達ではなくなってしまいました。
でも、私は友達が大好きだったし、友達を失いたくはないという気持ちは、人一倍強かったと思います。
自分からつながりをどんどん断っていってしまったにもかかわらず、友達を心底求めていました。
さびしくて、孤独でした。
  
大学に入るとき、私は今度こそ新しい自分になってやり直すんだという気持ちでしたから、新しい友達を作ろう!と思っていました。
ですが、いざ周囲を見回してみると、おしゃれで、かわいくて、笑顔が素敵な人ばかりです。
みんな私とは違う世界にいるような、私だけ世の中の下のほうにいるような、そんな感じがしました。
ですが、私は同じ学科の何人かの女の子と友達になり、一緒に行動するようになれました。
相変わらず人との付き合い方はぎこちなかったけれど、すごく嬉しかったです。
でも、それも長くは続きませんでした。
2度の入院や、その後も連絡をしたりしなかったり、大学へも行かず引きこもったりしているうちにだんだん疎遠になりました。
私は、思い切って摂食障害のことを打ち明けてみようという気持ちになりました。
そしたら、私が時々連絡できない状況になることなどを理解してくれるかもしれないと思ったのです。
グループの中の、一人の女の子にまず話しました。
いずれみんなに言おうと思っていたのですが、その子が一番信用できると思ったのです。
彼女には、摂食障害という言葉は使わずに、「精神的にきついときがある…」などという言い回しで伝えました。
彼女は真剣に私の気持ちを聞いてくれて、私もこれでずっと仲良くしていられるんじゃないかと思いました。
ですが、私が彼女に話したことが、他の女の子にも伝わっていることが分かりました。
私は、ショックでした。
彼女が、どういうつもりで他の子に話したのかは分かりません。
私を気遣ってのことかもしれません。
ですが、私は一世一代の告白を彼女は受け止めてはくれなかったのではないか、私のいないところで私についてどんな話をしたのだろうかと、とてもとても不安になり、そして悲しくなりました。
その後、私はその女の子たちみんなに対して心を閉ざしてしまい、大学であっても挨拶くらいしかしないような関係になってしまいました。
 
今考えれば、友達との関係も、すべては自分が作り出した結果であることが理解できます。
でも、さびしくて、孤独で、誰よりも友達を求めていたその時の自分が、とてもかわいそうにも思えます。
 
その後、私は大学でひとりの友人ができました。
はじめは、「この人は私を友達と思っているのかな」「どうして私なんかと話をするんだろう」と疑心暗鬼でしたが、そのうち私自身も打ち解けて、友達なんだと思えるまでになりました。
ですが、やはり突然連絡を断ってしまったり、何ヶ月も音信不通になってしまったり、そんなことがよくありました。
そのたびに、私は「もう私なんか友達の価値もないな」と思い、見放されてしまうと不安で不安で怖かったのですが、その友人は、久しぶりに連絡する私にもやさしく、そして普通に接してくれました。
そのことは、私にとって涙が出るほど嬉しいことでした。
そして彼女は私が摂食障害であることもきちんと受け止めてくれました。
現在も彼女は私のとてもとても大切な友人です。
現在でも、私はすぐに連絡を取らなかったり、約束をドタキャンしてしまうことが多々あります。
だから、もしかしたら一方的に友達だと私が思っているのかもしれない…本当は迷惑なのかもしれない…そう不安になることのほうが今も圧倒的に多く、いつもびくびくしています。
でも、私は彼女が大好きだし、私がもっと元気になって回りに目を向ける余裕ができたら、彼女のために何かしてあげたい、御礼がしたいと強く思います。
彼女のためだったら、私はきっと何でもできると思います。

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