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摂食障害(過食症・拒食症)を生きて
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Uクリニックでの2週間に1回の受診の日は、10分〜長くて30分くらい先生と話しました。
大体は、この2週間どう過ごしていたか…でした。
なんだか気が乗らない日は、「どうしていましたか」「別に普通です」だけの会話で終わることもありました。
他には、過去のこととか、過食がひどくて辛いとか、そういうこともちょっとずつ話しました。
過食続きで辛いときは、先生の前で泣いてしまっていました。
私は、外面だけはすごく良いほうで、どんなに辛くてもその場を取り繕うことは上手にできていました。
そんな私が、先生の前で泣けたというのは、信頼できていたからだと思います。
 
ですが、この病院に通院しても、私は過食がおさまったり、本気で治そうと取り組んだりということはありませんでした。
お薬を飲んでも、効果が出ているのかどうかは、私にはまったくわかりませんでしたし、先生も「摂食障害を治す」ことに対して積極的に取り組むということはしませんでした。
受診の日に毎回思いつきで話をし、お薬を処方して、それで終わりでした。
実際、自分が本当に思っていることの半分も先生には言えていなかったような気がします。
いえ、その時は十分先生に話しているつもりだったのかもしません。
ですが、その時は実際の自分の心の中が、自分自身にも本当の意味ではわかっていなくて、それを言葉にするなんてできなかったような気がします。
だからその時は、何か聞いてくれる人がいる、2週間に1回私には行く場所があるということだけで満足(?)していたんだと思います。
ですから、結局大学を卒業してからも摂食障害はひどい状態のままでした。
今思えば、もっと「摂食障害の治療」に取り組むべきだったと思います。
その先生が悪いわけではないのですが、摂食障害の治療に積極的に取り組む専門の先生のところにかかっていれば、もっと改善されたのかもしれないと思います。
 
摂食障害患者さんは、みんなそうなのかどうかは分かりませんが、自分自身のことがよく分かってはいないのではないかと思います。
なぜ自分は食べないのか、なぜ自分は食べ過ぎてしまうのか、なぜ自分は痩せることにここまでこだわるのか、なぜ精神的にこれほど不安定になってしまうのか。
本人も実は本当の自分の心の中は分かっていないのです。
心の中で、何か訴えたいこと、辛いこと、悲しいこと、辛かったこと、悲しかったこと、怒っていること、何かがあるはずなのに、それが「痩せる」ことや「食べる・食べない」ことに置き換わってしまっていて、そこにばかり目がいっているのではないかと思います。
だから、私は病院の先生に対しても表面的なことしかしゃべらず満足していたのです。
今私は、摂食障害にかかってからの私は、実は自分のことが何も分かっていなかった、自分の気持ちを言葉にできていなかったとはっきりわかります。
何か言いたい、私の心の中にはなにかあると、それは分かっていても、それが何なのか分からずにいました。
だから、摂食障害の治療には、やっぱりそれを引き出してくれる治療者が必要なんだろうなと思います。

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