憎悪 A

摂食障害(過食症・拒食症)を生きて
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憎悪 A




本を読み終えても、私の体中は、母への怒涛のような感情に支配され続けました。
今までのその感情は、なんだか言葉にできないようなもどかしさがありましたが、この時は違いました。
私はそれらを言葉に表現することができたのです。(すべてではありませんが。)
そして私は自分の体中に渦巻く感情の正体が、やっとつかめたような気がしました。

それは、母への「怒り」だったように思います。

私は、それまでにも母に対しての「怒り」や「不満感」を感じることはすごく多くありましたが、このとき感じたのはもっと大きな、すごく長い時間かけて大きくなった「怒り」でした。
私は母に対して怒っていたのです。
もちろんそれは母に対してだけではありませんでした。
過去に私たち家族に起きた出来事、そして他の家族に対してもそうでした。

その怒りの背景には、寂しさともっと愛してほしいという感情がありました。
私は、母に守ってもらいたかった。
もっと愛してもらいたかった。
ですが、私はそのことについてあまり母に触れたことはなかったし、何か言ったとしても、「お母さんも大変なんだから」などと自分の感情を抑えてきました。
その結果、いろんな感情が私の中で大きくなり「怒り」として今私を覆いつくしていたのです。

私は、この気持ちをすべて吐き出してしまいたかったです。
本当に苦しくて、苦しくて、仕方がありませんでした。
そんなときは、想いをノートにぶつけました。
でも、言葉にすると何か違うような、「こんな言葉じゃない、これじゃ表せない!」というようなもどかしさをすごく感じました。
自分の感情を文字にしてみると、それはすごくちっぽけに見えてしまったのです。
どうにかしてこの想いのすべてを書きたい、表現したいと思えば思うほど感情は高ぶってしまい、泣き出してしまうことも多々ありました。

そして何より辛かったのは、過去のことを思い出すと、そのときの悲しみ、寂しさ、怒りがこみ上げてきてしまうことでした。
なんだか、昨日の出来事のように、生々しい感情が私に襲い掛かってきて、なぜ私は突然こんな風に思い出し、考えるようになってしまったんだろうと、自分ですごく驚き、戸惑いました。
もう思い出すのも嫌だと投げ出してしまうこともありました。
でも、翌日になるとまた母への感情が体中渦巻くのです。
私はそれから逃げることができませんでした。
過去を思い出せば思い出すほど、私の中の母への「怒り」はますます大きくなっていき、私は母に対して「強い憎しみ」すら感じるようになりました。

私は母が許せませんでした。
母が憎くて憎くて、仕方がありませんでした。
私は、自分をすごく醜く思いました。
「母親をこんなにも憎く思うなんて…。なんて最低の子どもなんだ。」
母に迷惑をかけ、今までも散々苦しめて来たにもかかわらず、私はまだ母を憎み、許せないと思っている。
私の中には、どす黒いマグマが燃えたぎっているようでした。

そんな時、私は再びある本に出会いました。
『ゆるすということ―もう、過去にはとらわれない』
という本でした。

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