偏った病識
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偏った病識(過食症)

病識とは、患者自身が、自分が病気であるということを自覚することです。

過食症患者さんは、自分の過食衝動をコントロールできず、過食や嘔吐などを異常な行動だと自覚しており、本人がが一番困り果てています。
生活のすべてが過食に振り回されており、なおかつ体重をコントロールできずにいるために、「この状態をどうにかして正さなくてはいけない」「治さなくてはいけない」というふうに、病識を持っていることが多いようです。
ですから、過食症患者は自ら藁をもつかむ思いで病院を訪れます。

しかし、過食症患者さんの病識も、正しい本当の意味での病識を持っているとはいえないことが多いのです。
それは、痩せ願望や自分の体型への認識、肥満恐怖などについてきちんとした正しい病識を持っていないということです。
自分の食欲やそれに対するコントロール能力などが異常な状態であるということに関しては自覚があるのですが、誤ったボディーイメージをそのまま持ち続けている人が多くいます。
(これは特に、拒食症から過食症になった人はボディーイメージのゆがみが強いようです。)

とにかく自分が思う痩せた状態になりたい(痩せた状態を維持したい)という点が最優先事項になってしまっていて、自分の思うように痩せられないからこの異常な食欲を止めたいという感じなのです。
「この異常な食欲さえ無くなれば、私は痩せることができるし、痩せれば毎日が楽しくなるのに…!」と思い込んでいます。

このように、自分の痩せ願望が異常であること、ボディーイメージが偏っていること、それも過食症という病気の治すべき症状であるということに関する意識は欠如しているのです。
この、誤った考え方から患者さんを解放するのはとても難しいことのようです。

ただ、「自分は病気ではない」と考える過食症患者さんもいます。
「私は病気じゃない。痩せればすべてうまくいくんだ。今は自分の甘えのせいで食べ過ぎてしまっている。自分がもっとしっかりしなくては」と思って、過食する自分をひどく責め、とにかく早くやせようとダイエットをひたすら繰り返す人もいます。


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