過食症・診断基準

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過食症とは(診断基準)


過食症の人は、もともと拒食症を発症していて、その後過食症になってしまう人が多く見られるそうです。

過食症の人は、短時間で異常なほど大量の食べ物を食べます。
大量とはどれいくらいかというと、定義は分かりませんが、とにかく普通の人が考える以上の量です。
一般的に言われる「食べすぎ」とはわけが違います。
一般的に言う「食べる・食事する」という光景ではありません。
「ひたすら食べ物を詰め込む」という感じです。

また、空腹だから食べるとか、満腹だからもうたべなくていいとか、そういう状態での食事ではありません。
過食衝動と言われるように、それはもう自分ではコントロールできないような状態に陥ってしまいます。
このような、自分では自分の食行動をコントロールできないということが、過食症の特徴であるといえます。
(過食症といっても食べる量が過食症であると決定付けるものではなく、たとえば、量がそれほどなくても、それが本人の望まない食事であり、本人がそれをコントロールできなくなっていて、それに対する異常なこだわり、精神症状などがあれば摂食障害である可能性がもあるようです。)

過食しているときは、頭が真っ白になるようなそんな感じがするという人が多いようです。
ですが、過食した後、ふと現実に戻ると自分がまた過食をしてしまったということに強い罪悪感・自己嫌悪・自責感を感じ、大変ひどく落ち込みます。
過食前に感じる「食べたい!」というあまりに強い衝動の割りに、食べるということへの楽しみや快感は少なく、過食後の本人の精神的苦痛は想像以上のものがあります。
「また食べてしまった」「自分はなんてダメな人間なんだ」「これで私はまた太ってしまう…!!!」
太ることに異常なほど強い恐怖を感じ、自らのどに手を突っ込んで嘔吐したり、下剤を大量に飲んで食べ物を排出しようとする人も居ます。
自ら嘔吐するのは大変苦しいものなのですが、習慣化すると容易に吐けてしまうようになってしまいます。
下剤についても、決められた使用量をはるかに超える量を使ってしまいます。
また、嘔吐や下剤乱用のほかにも過食をしたと思えば数日間絶食したりするなど、過食の代償行為を繰り返します。


では、過食症の診断基準はどのようなものでしょうか。

◆神経性大食症(過食症)の診断基準◆
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(アメリカ精神医学会のDSM-IVによる)
  1. むちゃ食いのエピソードの繰り返し。むちゃ食いは以下の2点によって特徴付けられている。
    1)ある時間内に(たとえば1日のうち、何時でも2時間以内の間に)、ふつうの人が食べるよりも明らかに多い食べ物を食べる
    2)食べている間は食べることをコントロールできないという感覚がある。(たとえば食べるのを止め ることができない、あるいは食べ物の種類、食べる量をコントロールできない感じがする)
  2. 体重の増加を防ぐために、自己誘発性嘔吐、下剤・利尿剤・浣腸またはその他の薬剤の誤った使用、絶食、または過剰な運動などの不適切な代償行動を繰り返す。
  3. むちゃ食いおよび不適切な代償行為動は、ともに平均して3ヶ月間にわたって週2回以上起こっている。
  4. 自己評価は、体型や体重の影響を過剰に受けている。
  5. 障害が起こるのは、神経性食欲不振症の期間中にのみ起こるものではない。
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上記診断基準2の代償行為に焦点を当てると、代償行為をするかしないかで分類できます。
排出型と、非排出型です。
普通、代償行為を行う排出型を「過食症」といい、代償行為を行わない非排出型は過食症とは言わずに、特定不能な摂食障害の中の「むちゃ食い障害」ともいわれます。
  • 排出型(過食症)
    現在の過食症のエピソードの期間中、定期的に自己誘発性嘔吐をする、または下剤、利尿剤、浣腸またはその他の薬剤の誤った使用をする。
  • 非排出型(むちゃ食い障害)
    現在の過食症のエピソードの期間中、絶食または過剰な運動などの他の不適切な代償行為を行ったことがあるが、定期的に自己誘発性嘔吐、または下剤、利尿剤、浣腸またはその他の薬剤の誤った使用はしたことがない。


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